リラ・ポートを巡る百条委員会で厳しい表情を見せる渕上隆信市長=2月7日、福井県敦賀市役所

 福井県敦賀市の温泉施設「リラ・ポート」を巡り、現指定管理者との協議不調や経営に関する問題を検証している同市会調査特別委員会(百条委員会)が2月7日、市役所であり、渕上隆信市長を証人尋問した。問題に対する市の一連の対応について、渕上氏は「手続き上の細かな不備はいくつかあったが(市に)大きな責任はない」と述べ、ほぼ適正な対応だったと主張した。

 会合終了後、百条委の福谷正人委員長は「これ以上調査を進めても出てくるものは同じだろう」と述べ、18日の次回会合から報告書の取りまとめに入り、25日開会の定例会に提出する方針を示した。

 証人尋問で渕上氏は、現指定管理者の浜名湖グラウンドゴルフパーク(浜松市)のリラ・ポート運営について、市担当課が人件費削減や販売消耗品の値上げなどをすべきだと助言していたと説明。正式に指定管理者に選定する際に求めた増資を含め「繰り返しお願いしても、なかなか応じてもらえなかった」と述べた。

 浜名湖側が主張している前指定管理者の不透明な経営に対する市の告発義務については「告発には(相手側の)社会的信用などもあり、よほど確実なものでなければできない」と強調。今回は市に不利益がない上、明確な証拠が確認できず、浜名湖側の主張も一貫性がないと指摘した。

 また、前指定管理者と浜名湖側の引き継ぎに関しては、2018年6月ごろに協議が難航していることを把握していたが、双方の代理人弁護士による民間同士の協議に委ねた時点で、市の責任は終えたとの認識を示した。

 リラ・ポートが5日から一時休業していることに対し、「市民には申し訳ない」と述べた上で、「協定で決められた指定管理料で運営するのは一義的には業者の義務」とし、市には責任がないと明言した。

 浜名湖側が求めている指定管理料の見直しは「現実的ではない」と述べた。一方で前指定管理者、浜名湖側と経営悪化が続いたことを踏まえ、適正な運営がされることを前提に「将来的には検討の余地はあると考えている」と語った。

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