クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のテラスで時間を過ごす人たち=2月8日午前10時58分、神奈川県横須賀沖(画像の一部に加工をしています、共同通信社ヘリから)

 「船内の生活環境が急速に悪化し、乗客の不安が高まっている」。新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で待機を余儀なくされているという乗客の男性が2月10日、状況を伝える文書を報道各社を通じて公表した。刻々と衛生面が悪化する窮状を訴えている。

 「2月5日早朝から隔離生活を求められ、シーツ交換や室内清掃がほぼ1週間近くない」。文書によると、男性は支援を求める有志の乗客グループの代表。不衛生な状況が続く一方、医療的な支援は不十分といい「医療専門家や看護師、保健師の派遣を求める」としている。

 連日増える乗客らの感染者数に関する船内の情報提供も極めて不十分なため「不安も急速に高まっている」と指摘。乗客の要望を聞く船内の窓口があるが、たらい回しになるなど、対応が不適切だという。

 男性は「ウイルス対策が優先され、高齢者や障害者、持病がある人への配慮が欠け、対応が後手後手だ」と批判。船内にいる厚生労働省職員に改善を求めているという。

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