泥だらけになりながら、団子の入った俵を奪い合う若者たち=2月9日、福井県福井市上細江町の粟嶋神社

 福井県福井市上細江町の粟嶋神社に450年以上前から伝わる伝統行事「だんごまき」が2月9日行われた。境内に集った老若男女300人余りが縁起物の団子を取り合い、無病息災を願った。

 室町時代に疫病がはやった際、神社に米を供えたところ治まり、お礼として米を団子にしてまいたのが始まりとされる。男衆が準備する習わしで、今年は地元の38人が午前3時ごろから団子約5千個を手作り。小銭入りや、てんぐの面、さいころ、ひょうたん形の団子も作った。

 午後4時、高さ約5メートルの足場に男衆が上がり、だんごまきがスタート。団子をはじめミカンや菓子、カップ麺などを豪快にまいた。集まった人たちは「こっちに投げてー」「お菓子をちょうだい」などと声を上げ、手を伸ばしていた。

 最後に団子や餅を詰めた長さ約70センチの俵が投げられ、若者6人が激しい争奪戦を繰り広げた。周囲から水を掛けられたり、わら束でたたかれたりしながら奪い合い、地元の男性(28)が勝ち取った。男性は「取れてよかった。家族と町内みんなが元気に過ごせれば」と笑顔を見せていた。

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