新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 日本外務省は2月8日、湖北省武漢市で重い肺炎を発症して入院していた60代の日本人男性が死亡したと発表した。男性は新型コロナウイルス感染の可能性が高く、新型肺炎の疑いで日本人が死亡したのは初めて。

 政府筋によると、男性は同市に滞在していた1月16日に発熱、同月22日に入院した。日本政府は29日から2月7日にかけて、チャーター機で日本人や配偶者を帰国させた。

 在中国日本大使館は1月23日、男性が重い肺炎にかかっていると発表。日本政府によると、28日時点で病院側から新型ウイルス陽性の疑いが強いと連絡があったが、男性の病状から再検査による確定は困難な状態になっていた。

 中国当局によると、2月8日までの中国本土での死者は722人、感染者は3万4546人に上っている。

 当局は1月23日以降、武漢市を出る列車や航空便を停止して都市を事実上封鎖。近隣の都市でもバスや鉄道を止め、感染拡大の阻止に努めている。

 厚生労働省は日本国内で感染が広がらないよう、武漢市から帰国や入国する人に対し、せきや発熱の症状があれば申し出るよう呼び掛け、水際対策を強化。政府は2月1日、「指定感染症」とする政令を施行した。

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