福井県警の刑法犯認知件数

 虐待の疑いがあるとして福井県警が2019年、児童相談所へ通告した18歳未満の子どもは418人(暫定値)。このうち、暴言などで心を傷つける「心理的虐待」が344人(前年比168人増)と倍増し、全体の8割を占めた。心理的虐待のほとんどが、子どもの前で配偶者らに暴力を振るったり暴言を吐いたりする「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」と呼ばれるものだった。

 県警少年女性安全課によると、全体の通告数は13年が24人、14年が40人、15年が37人、16年が151人、17年が191人、18年が238人で、年々増加している。

 心理的虐待に次いで多かったのは、暴力などの「身体的虐待」で46人(前年比17人増)。ネグレクト(育児放棄)などの「怠慢・拒否」が28人(同5人減)で続いた。「性的虐待」は前年に続きなかった。

 児童虐待で摘発したのは47件。身体的虐待が約9割を占めた。

 一方、19年の刑法犯認知件数は前年に比べ65件少ない3132件(暫定値)と17年連続で減少、戦後最少を更新した。

 県警刑事企画課によると、「窃盗」が2128件で7割近くを占めた。このうち、空き巣や忍び込みなどの「住宅侵入盗」が前年に比べ38件増え145件。「車上狙い」は130件減り147件だった。

 未遂を含む重要犯罪は26件。「強制わいせつ」が11件で最も多く「殺人」が9件で続いた。「放火」が3件、「強制性交等」が2件、「強盗」は1件だった。25件で容疑者を摘発したが、6月に鯖江市で80代女性が殴られて重傷を負った殺人未遂事件が未解決となっている。刑法犯の摘発率は64・6%。秋田、鳥取、山形、長崎に続き全国5番目だった。

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