有本嘉代子さん

 北朝鮮による拉致被害者で元神戸外大生有本恵子さん=失踪当時(23)=の母嘉代子さんが2月3日、心不全のため死去した。94歳。自宅は兵庫県神戸市。支援団体「救う会兵庫」が同6日、明らかにした。恵子さんとの再会は果たせなかった。

 恵子さんはロンドンに語学留学中だった1983年、デンマークのコペンハーゲン経由で北朝鮮に連れ去られたとされる。よど号ハイジャック事件メンバーの元妻が、恵子さんの拉致に関与したと証言している。

 嘉代子さんは夫明弘さん(91)と全国各地で講演や署名活動をしたほか、2004年には手記「恵子は必ず生きています」を出版。拉致事件の解決を訴え続けた。近年は体調を崩し、心臓の病気などで入退院を繰り返していた。

 明弘さんは「これまで安倍(晋三)総理大臣をはじめ多くの方々に励ましやご支援をいただきながら、北朝鮮に拉致された恵子を取り戻すために、嘉代子と二人三脚で頑張ってきましたが、妻は力尽きてしまい今は全く気持ちの整理もつかない状態です」とのコメントを出した。

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