横浜・大黒ふ頭沖に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」=2月5日午前6時46分

 厚生労働省がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員約3700人を検疫した結果、乗船者10人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことが2月5日、同省の関係者への取材で分かった。停泊している船から海上保安庁の巡視艇で感染者を医療機関に搬送し、残りの乗客乗員は待機している。

【2月7日】クルーズ船、新たに41人感染

 1月20~25日に横浜から香港まで乗船した香港人男性(80)が下船後に感染が確認されたことを受け、厚労省が2月3日夜に横浜港に戻ったクルーズ船で検疫を実施していた。

 神奈川県は危機管理対策会議を開催。横浜市によると、感染者で入院が必要と判断された人が出た場合は、感染症の指定医療機関である横浜市立市民病院(同市保土ケ谷区)などが受け入れることを想定している。船も消毒する見込み。

 クルーズ船は横浜港に戻ると、大黒ふ頭沖で停泊した。数十人の検疫官らが乗り込み、サーモグラフィーなどを使って乗客乗員全員の健康状態をチェック。発熱やせきなどの症状などがある133人からウイルス検査のための検体を採取し、調べていた。

 厚労省は、船内で感染者と濃厚接触した人に関して調査を進め、発熱などの症状がみられなくてもウイルス検査を実施する。感染者との接触がなく、健康チェックで問題がなかったり、検査で陰性となったりした人は帰宅してもらう。

 運営会社「カーニバル・ジャパン」によると、3700人のうち約千人が乗組員という。クルーズ船は、1月20日に横浜を出発後、22日に鹿児島に寄港し、25日に香港に到着。その後、ベトナムや台湾を巡って2月1日に那覇に寄り、横浜へ戻っていた。那覇―横浜を航行中に香港人男性の感染が確認されたため、厚労省は那覇でいったん実施した検疫を取り消す異例の措置を取っていた。

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