日本学生野球協会は2月4日、東京都内で審査室会議を開いて高校9件の処分を決め、福井商業高校の40代男性監督に対し、部員への暴力と報告義務違反があったとして3月21日まで2カ月の謹慎を科した。この監督は1月22日から部活での指導を行っていない。

 この監督は2011年から指揮を執り、11、13年の2度、夏の甲子園に出場している。

 同校によると、暴力があったのは1月18日午前。監督はグラウンドでのランニング練習で、2年生部員が手を抜いているように感じ、あごをつかんで注意。その後、次の練習メニューの説明中に同じ部員が下を向いて話を聞いていないように思えたため、注意し平手で頭を1回たたいたという。けがはなかった。

 同20日に外部から学校に「練習で体罰があったようだ」と電話があり、学校側が監督や部員に確認し事実と分かった。同22日に福井県高校野球連盟と県教育委員会に報告。この監督は「いきすぎた行為をしてしまった」と反省し、当該部員にも謝罪しているという。現在、部活は野球部長が監督代行を担っている。

 同校の稲田俊彦校長は「体罰を受けた生徒に嫌な思いをさせ、大変申し訳なく思う。応援してくれる人たちの期待も裏切った。今後、全ての教育活動を含め、不適切な指導がないよう改めて注意、指導していきたい」と話した。

 県高野連の田邊浩之理事長は「このようなことが起きたことは残念だ。二度と起きないように、加盟校には不祥事の防止を注意喚起していく」とした。同高野連によると処分では、外部からの報告で調査すると報告義務違反が科されるという。

 このほか、部員の部内暴力があった佐野日大(栃木)などを3カ月の対外試合禁止とした。処分期間終了は佐野日大が2月26日、東大阪大柏原(大阪)が3月26日、三潴(福岡)が3月22日。校名非公表の1校は部員の部内いじめで3カ月の対外試合禁止。部員への暴力、暴言などがあった岐阜の監督は5月22日まで7カ月の謹慎。

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