丁寧に縫い上げられている「越前菅笠」=福井県福井市

 福井県の郷土工芸品に指定されている福井市清水東地区の特産「越前菅笠」が製作のピークを迎え、作り手が熟練の技で一つ一つ丁寧に仕上げている。

 明治時代に製作が始まり、最盛期には輸出するほどだった。だが作り手が年々減り、現在は10人ほどという。

 80年以上手掛けている93歳の女性=福井市=は、竹でできた笠骨(かさぼね)に沿ってスゲを黙々と縫い上げている。作業中、「この年になっても作ることができることに感謝」と笑顔を見せた。3月中旬ごろまでに地区全体で約60個作る。

 福井市風巻町にある農産物直売所「丹生膳野菜」などで販売している。インターネットでも購入できる。

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