福井県福井市が2020年度末で閉館する方針を固めた市文化会館=2月3日、同市春山2丁目

 福井県福井市が、築50年超と老朽化している文化会館(同市春山2丁目)を2020年度末で閉じ、機能をフェニックス・プラザ(田原1丁目)に移す方針を固めたことが2月3日分かった。市は文化会館を東公園(同市豊島2丁目)に建て替える計画を18年3月に定めたが、財政難で凍結している。

 2月3日までに一部議員に説明した。

 市は昨年2月の市議会一般質問で、19年度中に建物の老朽度を調べ、利用者の安全確保に不安がある場合は、新しい文化会館を整備するまでの間、機能の移転を検討するとしていた。質問した皆川信正議員(一真会)は、フェニックス・プラザに文化会館機能を持たせるリニューアルを提案していた。

 文化会館は1968年に開館した。1162席のホールや大会議室がある。06年度に行った耐震診断は、ホール棟が「耐震性がかなり劣る」D判定、会議室棟が「耐震性が劣る」C判定だった。ホールの天井が14年改正の建築基準法に適合しておらず、バリアフリー環境に乏しい。雨漏りもある。

 市は17年3月、文化会館を建て替える整備基本構想をまとめた。18年3月、市営球場跡地の東公園に移転新築し、2千席の大ホールと600席の小ホールを設けて22年度に開館する整備基本計画を策定した。しかし18年2月の大雪による財政難が表面化し、同年8月の財政再建計画で、建て替えの先送りを示した。

 文化会館の18年度のホール稼働率は47・6%、大会議室は15・9%。指定管理者は市ふれあい公社で、本年度の管理料は7573万円。ホールや会議室の利用が減り収入が減ったとして、新年度の管理料は8733万円に増える。

 フェニックス・プラザは、2千人収容の大ホールと500人収容の小ホール、複数の会議室がある。18年度の大ホールの稼働率は38・1%、小ホールは34・8%。指定管理者は文化会館と同じ市ふれあい公社で、本年度の管理料は1億203万円。

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