嶋田悦郎局長(左)から無災害記録証を受けた清水修所長=1月29日、福井県福井市の福井労働局

 約11年間(610万時間)労働災害を起こさなかった無災害記録を達成したとして1月29日、原発の定期検査などを行うクリハラント大飯作業所(福井県おおい町大島、本社大阪府大阪市)に第4種無災害記録証が贈られた。同作業所では「県内の建設業では過去に例がない第5種に挑戦したい」と話している。

 無災害記録となる期間(時間)は業種ごとに定められ、最も期間が短い第1種(設備工事業で180万時間)から最長で第5種(同910万時間)まである。県内の建設業で第4種を達成したのは2017年の1件のみ。

 福井市の福井労働局で行われた授与式では、嶋田悦郎局長が大飯作業所の清水修所長に、厚生労働省労働基準局長名の記録証を手渡した。嶋田局長は「建設業では多数の作業員を抱え、第4種無災害記録証はたやすくない。地道に緊張感を持って達成した素晴らしい功績」とたたえた。

 大飯作業所によると、現場では下請け作業員を含め100~350人が工事に従事。日々の仕事で危険な事例を抽出し、情報を共有している。清水所長は「チームワークを高め、下請け作業員などともコミュニケーションを密にしてきた成果。次は、無災害記録では(業種)最長となる910万時間を狙いたい」と話していた。

 福井労働局がまとめた県内の労働災害発生状況によると、休業4日以上の死傷者数はこの数年高止まりし、2019年(速報値)は819件に上っている。

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