雪の斜面に放り投げられる男性=2月2日、福井県鯖江市尾花町の殿上山

 厄年の男性を雪山の斜面に放り投げて厄払いする福井県鯖江市尾花町の奇祭「殿上まいり」が2月2日、殿上山(標高670メートル)山頂近くの禅定神社で行われた。積雪が少なく例年のような豪快さはなかったものの、投げられたり、胴上げされたりした男性は晴れやかな表情を浮かべていた。

 ⇒奇祭「殿上まいり」の写真をもっと

 約400年前から続くとされる伝統行事で、毎年2月の第1日曜に行われる。市の無形民俗文化財に指定されている。

 住民らは午前9時ごろから登山を開始し、約2時間かけて神社に到着。町外の見物客を含め約70人が集まり、お神酒を回したり、各自が用意したおかずを分け合ったりして交流した。

 食事を終えると、厄年の男性や区長ら17人が次々と胴上げされた。雪が少なく胴上げのみの予定だったが住民も次第にヒートアップし、中には投げられて斜面を転げ落ちる男性もいた。

 7年ぶりに参加した前厄の男性(23)は「暖冬だけど、思っていた以上の盛り上がりで地域行事の大切さを感じた。いい年になりそう」と笑顔を見せていた。

 最後は餅まきが行われ、住民ら全員で無病息災を願った。

関連記事