一度も出動がなく駐車したままになっている除雪車=1月31日、福井県福井市の辻広組資材置き場

 記録的な暖冬が続く福井県内。1月末時点で、今冬の除雪車の出動はごくわずかという異常事態になっている。一方、例年積雪で営業できない日が多いゴルフ場は活況を呈している。

 県道路保全課によると、県管理道路に出動した除雪車は1月末時点で延べ24台(奥越22台、丹南2台)。過去5年の平均は延べ4238台で、その1%にも届いていない。

 県道や市道除雪のため除雪車14台を待機させている福井市の建設会社「辻広組」。今冬の出動はまだゼロだ。ベテラン社員は「昨年も暖冬で4~5回しか出動しなかったが、1月末まで出動がないのは初めて」と話す。辻広昌平副社長(32)は「積雪がないことで道路舗装や土木工事は進むが、4~5月は逆に仕事がなくなるだろう」と嘆く。

 うれしい悲鳴をあげるのはゴルフ場だ。坂井市のフクイカントリークラブは1月、積雪や天候不良によるクローズの日はなかった。伊藤学支配人によると、例年1月は1週間営業できればいい方といい「こんなに営業できる年は初めて」と驚く。

 1日は約20組がラウンド。福井市の男性は「この時期は県外に行かないとゴルフができない。ゴルフをする人にとって暖冬はうれしい」と声を弾ませた。曇り予報の2日は予約でいっぱいという。

 福井市のフォーレスト福井ゴルフクラブ、ゴールド福井カントリークラブも1月のクローズの日はほぼなかった。暖かい日も多く、利用客数は昨年の2倍以上。担当者は「2月も積雪がないといいですね」と期待していた。

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