福井県敦賀市と指定管理者の協議不調や経営に関する問題が表面化した温泉施設「リラ・ポート」=福井県敦賀市

 福井県敦賀市は2月1日、指定管理者との協議不調や経営に関する問題が表面化した温泉施設「リラ・ポート」(同市高野)を5日から一時休業すると発表した。定休日の4日から利用できず、再開日は未定。

 市観光交流課によると、指定管理者の浜名湖グラウンドゴルフパーク(静岡県浜松市)側から1月31日、取引業者への支払いが難しく営業を一時停止する旨の申し出があった。これを受け、市は浜名湖側に▽利用者への速やかな周知▽休業期間、理由の明確化▽回数券の取り扱い、取引業者への支払いの対策▽速やかな営業再開―を求めた。同課は「利用者や取引業者の不利益にならないよう対応してもらい、協定に基づく業務の早期再開を求めたい」としている。

 一方、浜名湖側は福井新聞の取材に対し「現在の指定管理料を算定する基になった前指定管理者の経営に不透明な点が多くあり、調査するよう市に繰り返し求めてきたが何の対応もない。このまま運営を続けても負担が大きくなるだけで、休業を決断せざるを得なかった」と主張。当面は従業員の雇用を維持し、市の「誠意ある対応があれば速やかに営業再開する」としている。既に団体の予約客には休業を説明、一般客にも5日までに施設での掲示やホームページなどで周知するという。

 一連の問題は2019年7月、市の補正予算案に計上された関連事業費を、浜名湖側が受け取らない姿勢を示し表面化した。市会が地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を2019年9月に設置し、リラ・ポートの経営に関する指導監督や監査、前指定管理者との引き継ぎなどで市の対応に問題がなかったか調査を進めている。

 リラ・ポートは2002年12月にオープンし、ピーク時の06年度は約24万1千人が利用。18年度は約15万7千人、19年度は12月末現在で約12万人となっている。

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