解禁されたサクラマス釣りを楽しむ人たち=2月1日、福井県福井市六日市町の九頭竜川

 「サクラマス釣りの聖地」として人気が高い福井県の九頭竜川で2月1日、一部区間の釣りが解禁された。福井市内の釣具店への釣果報告は45・6センチの1匹のみ。暖冬で水温が高いことが原因と分析しており、待ちに待った釣り客には寂しい幕開けとなった。

 サクラマスは、渓流魚のヤマメが海に下り大きく成長した魚で、約1年で産卵のために産まれた川に遡上(そじょう)。白銀色に輝く美しい魚体や、釣り上げる難しさから魅了される人が多い。九頭竜川は日本海側で最も解禁日が早く、全国からの釣り客でにぎわう。

 この日は高屋橋から北陸自動車道九頭竜川橋までの本流約10キロが解禁となった。川岸は県外ナンバーの車が目立ち、青森や静岡の表記も。約200人が早朝から狙ったポイントに陣取り、時折、みぞれが降る中、白い息を吐きながら釣り糸を垂らした。

 石川県白山市の会社員の男性(58)は高屋橋の右岸で挑んだものの昼前に断念。「昨年、バラしているだけに今年こそと狙っていたが残念」と肩を落とした。

 釣具店の担当者は「ここ10年で一番悪い出足」としたものの、来週半ばに冷え込む予報があり、「群れが入ってくれるか」と期待を寄せている。例年3月中旬から4月中旬がハイシーズンという。

 市荒川大橋までの上流約10キロ区間は16日に解禁する。期間は5月31日まで。

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