売り上げが増えている消毒液

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、日用品メーカーなどがマスクや消毒液の国内出荷を増やしている。アルコールを含むなど抗菌作用のある商品が好調で、生産が追い付かない例もある。1月に初の国内感染が確認されて需要がさらに強まると見込まれており、各社は増産態勢を整える。

 国内マスク最大手のユニ・チャームは、1月中旬の数日間でドラッグストアなどからの注文が通常の約10倍に上り、その後も例年の2~3倍のペースで受注が続く。24時間態勢の生産を2月も当面は継続するが「フル生産しても受注が上回っている状況」という。

 マスクに吹き付けると抗菌作用があるというエーザイの「イータック抗菌化スプレー」などの在庫も逼迫している。品切れの店舗も出ており、増産する。

 花王は、ポンプ式のアルコール消毒液「ビオレu 手指の消毒液」の売り上げが、1月下旬の3日間で前年の同時期と比べて約1・4倍に増えた。ハンドソープでも抗菌を売りにする商品の販売が顕著に伸びているといい「消費者の衛生意識がかなり高まっている」と分析する。

 感染症対策などに用いられる化学防護服にも関心が寄せられた。販売する東レには1月に入って問い合わせが急増した。エボラ出血熱がアフリカで流行した際、ギニア政府に提供したこともある製品という。

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