【越山若水】きょうから2月。旧暦の和風月名で「如月(きさらぎ)」と呼ぶ。名前の由来は寒さがまだ残って重ね着をするから「衣更着(きさらぎ)」、春に向かい植物の芽が膨らむ「草木張月(くさきはりづき)」が転じた―など諸説ある▼何が正解かはもちろん定かではない。ただ先月の異例の雪のなさや平均気温の高さを思えば、さらに直近の1カ月予報が総じて「気温は高い」と予測するのをみれば、今年は「草木張月」が優勢か。このまま3月を迎えると、異常な「暖冬」として記録に残りそうだ▼きっと「地球温暖化」のせいかもしれない。そう考える人は多いだろう。確かに要因の一つではある。しかし天気キャスターの森田正光さんは「暖冬」と「温暖化」では定義が違うと、2007年の異常気象のケースを示し説明している(「理不尽な気象」講談社)▼その年の冬、日本や欧州は暖かだった。一方、北米は記録的な寒波に見舞われた。北半球の「寒気の放出」がこの時期、日本などで起こらなかったからだ。つまり冬場にみられる現象が暖冬。対して温暖化は寒気の規模が縮小し、地球全体の気温が上がることを指す▼世界気象機関は、昨年の世界の平均気温が史上2番目に高かったと発表した。日本の熱中症死亡や台風の豪雨被害にも触れ、温暖化の現状に危機感を示した。「暖冬だ」「酷暑だ」と一喜一憂するより、生命を守る温暖化対策が国家の命題である。

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