福井県の福井市役所=同市大手3丁目

 中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスの感染が広がっている問題で福井県福井市は1月31日、4月に計画していた浙江省杭州市への行政訪問団の派遣取りやめを決めた。福井市内の二つの国際交流団体も、既に団員を募集していた市民訪問団の中止を決めた。市立至民中学校と杭州市の中学校との交流事業も中止となった。

⇒新型コロナウイルス最新ニュース

 行政訪問団は、杭州市との友好都市提携30周年を記念して東村新一市長をはじめ5人程度が訪中し、両市長の懇談や友好交流の合意書の再締結、福井市の観光や地酒のPRを計画していた。市民訪問団は、市日中友好協会とふくい市民国際交流協会がそれぞれ団員を募集し、共同で4月16~20日に予定していた。団員数は合わせて70人程度を計画していた。

 福井市と両協会は当初、2019年10月の訪問を計画していたが、杭州市長が空席となったため延期していた。福井市国際室は今後の派遣について「感染の収束状況をみながら、杭州市と協議し判断する」としている。

 至民中は、2月4日に杭州市四季青中の生徒、教員35人でつくる交流団を受け入れる予定だった。しかし、中国政府が海外への団体旅行禁止に踏み切ったことで、交流団が来福できなくなった。

 福井市国際室によると、杭州市は武漢市から東に約700キロ離れているが、中国当局の発表によると31日午前時点で85人が感染している。

関連記事