新型コロナウイルスに感染したバス運転手と女性ガイドが同行したバスツアーの動き

 新型コロナウイルスに感染した奈良県の60代の日本人男性バス運転手と大阪府大阪市の40代の女性ガイドは、1月12~17日の中国・武漢市からのツアー客に同行し、東京方面から大阪へ移動しながら観光コースを巡っていた。各自治体への取材から、一行がたどったルートが徐々に明らかになってきた。

 厚生労働省や関係する各自治体などの情報を総合すると、12~17日のツアーに参加した29人の乗客は12日に成田空港へ到着。東京都を訪れたとみられ、男性運転手が12~13日に山梨県内で宿泊したことが分かっている。

 15日には大阪市内のベイエリアを訪問。翌16日に同市中央区の大阪城や市中心部の繁華街・心斎橋周辺を観光し、奈良公園(奈良市)にも約1時間、立ち寄った。一行は17日、関西空港から出国した。

 男性運転手は大阪府内のバス会社に勤務。8~11日にも武漢市の別のツアー客を乗せていた。12~17日はマスクを着用。14日に悪寒やせきの症状が出て、16日に体調不良でツアーを離れ、17日に医療機関を受診した。

 ツアーでは男性運転手と女性ガイドの宿泊先は同じで、同じテーブルで食事をすることも。女性ガイドは17日から別のツアーに同行したが、20日に発熱。東京都内で診察を受け、22日に新幹線で大阪に戻った。

 2人が立ち寄った先で不特定多数の人と接触したリスクは低いとみられ、運転手は奈良県内、ガイドは大阪市内の医療機関でそれぞれ入院中。ともに容体は安定し、ガイドは間もなく退院できるほどに回復した。

関連記事