写真撮影時の苦労などを鉄道ファンに話す南さん(中央)=1月26日、福井県小浜市総合福祉センター

 福井県越前市出身の鉄道写真家、南正時さん(73)=東京=のトークショーが1月26日、同県小浜市総合福祉センターであり、これまでに撮影した蒸気機関車(SL)や新幹線、電車などの特徴、撮影時の苦労話を披露した。将来の北陸新幹線小浜開業にも触れ「10年、20年の進歩は速い。今と全然違ったデザインの新幹線が来るかもしれない。そうなったら楽しみ」と思いをはせていた。

 小浜市役所1階で2月21日まで開催されている南さんの写真展(18点展示)に合わせて県、小浜市が企画。鉄道ファンら約30人が集まった。

 南さんはトーク会場に並んだ写真8点について撮影当時を振り返った。敦賀市のJR北陸線「鳩原ループ線」で立体交差する特急雷鳥、しらさぎをとらえた作品(1989年)は「ダイヤ上はありえないが、どちらかが遅れていた。偶然の産物。今はこの撮影場所は立ち入り禁止で、もう二度と撮れない」と解説した。

 新幹線への愛も語った。高校生だった64年に開業前の新幹線を米原駅で撮影したのが最初で、ほかの写真家はSLやブルートレインに夢中だったが、それでも新幹線の素晴らしさに魅了され撮り続けてきたという。今になって当時の新幹線の写真についての問い合わせが来るようになり「鉄道の写真を撮るということは時代、世相を記録することだと再認識している」とした。

 新幹線の小浜開業で街の発展に期待する一方で、小浜線の将来を危惧し「生活の足は維持しなければならない。そのためには地元の人が乗らなきゃいけない」と強調していた。

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