地域再生大賞の大賞に選ばれた福井県美浜町のNPO法人「ふるさと福井サポートセンター」メンバーと、活動の協力者ら=同町久々子

 福井県美浜町のNPO法人「ふるさと福井サポートセンター(ふるさぽ)」が1月25日、福井新聞社を含む地方新聞46紙と共同通信が地域の課題解決に取り組む団体を表彰する「第10回地域再生大賞」の大賞に選ばれた。増加する空き家問題に対して民間の視点でアプローチし、先進的な支援システムなどを開発してきた取り組みが評価された。大賞の受賞は県内で初めて。

 地域再生大賞は、人口減や高齢化などの課題に取り組む団体を全国に紹介しようと、2010年度に始まった。各地から推薦された計50団体を専門家が審査し、先進性や全国に波及する可能性が感じられるものを表彰している。ふるさぽは、福井県内の候補団体として福井新聞社が推薦した。

 ふるさぽは、空き家を再活用して地元の活性化につなげようと11年に発足、現在25人で活動している。移住希望者と空き家を結びつけるマッチングツアーを定期開催し、これまでに52件のマッチングを成立させている。

 タブレット端末アプリで空き家の状況をデータベース化する「ふるさぽマップ」を地方自治体向けに作製したほか、空き家をリノベーションした移住体験施設も複数整備。近年は所有者が空き家の利活用の是非について早期決断を促すサイトも開設し、空き家が発生する“川上”の段階で対策を講じる取り組みに重点を置いている。

 選考委員からは「空き家調査管理システムはビジネスとしても発展性十分」、「空き家となってからの『川下』の対策ではなく、それ以前の『川上』対策の発想は説得力がある」などの声が上がるなど、高く評価された。

 ふるさぽの北山大志郎理事長は「大賞を受賞でき、試行錯誤して続けてきた活動が全国のモデルになる取り組みだという自信ができた。自分たちのノウハウを広めていきたい」と意気込みを新たにしている。

 準大賞には、貧困問題に多くの支援団体と行政が連携して取り組む「あらかわ子ども応援ネットワーク」(東京都荒川区)と、子育て支援から特産のトマトを活用した商品の開発、さらには高齢者支援、障害者就労に事業を拡大した「日高わのわ会」(高知県日高村)が選ばれた。表彰式は2月7日に東京都千代田区の都市センターホテルで開かれる。

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