忍者道場をオープンさせた新野佑一さん(右)と西浦大介さん=1月24日、福井県若狭町熊川

 国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定されている福井県若狭町の熊川宿に1月24日、忍者道場「忍道蜻蛉(せいれい)館」がオープンした。風情ある町並みの中、忍者装束で模擬の手裏剣や忍者刀を使ったり、忍者の歴史を学んだりできる。道場運営者で木彫刻師の新野佑一さん(40)=同町=は「外国人観光客などを呼び込み、熊川の活性化につなげたい」と話している。

【写真】手裏剣投げ体験や「どんでん返し」

 築約100年の木造2階建ての古民家を改修し、1階に広さ約50平方メートルの道場を設けた。壁をすり抜けることができる「どんでん返し」や、綱を使って2階から1階に降りる「下がり蜘蛛」のほか、落とし穴、隠し扉など、訪れた人を楽しませるからくりが用意されている。

 忍者体験もあり、日本忍者協議会認定師範忍の西浦大介さん(43)=大阪府=が指導に当たる。約2時間の初級体験コース(税込み1万7千円)では、忍者独特の祈祷、歩き方、刀の扱い方、手裏剣の投げ方などを学べる。ほかにも忍者装束で熊川宿の町並みを歩き、写真を撮る散策コース(5千円)、忍者道具を作るワークショップ(3500円)もある。見学は予約不要で無料。全コース予約が必要で、初級体験コースは火曜のみ。

 新野さんは約1年前に「何か熊川の交流人口拡大に貢献できる活動がしたい」と考え、知人の西浦さんに相談。観光客を呼び込む忍者道場の開設を提案され、2019年春ごろから準備を始めてきた。

 この日はオープニングセレモニーがあり、玉井喜廣副町長や「最後の忍者」とも呼ばれる日本忍者協議会顧問の川上仁一さん(70)=同町=ら約40人が出席。玉井副町長は「熊川に新たな魅力としてにぎわい創出につながることを期待している」とあいさつ。川上さんは「情報が集まる宿場町の熊川は、忍者が出入りしていたと考えられる土地。そういった歴史や忍びの心を多くの人に知ってもらえれば」と話した。道場は不定休で、午前9時から午後4時まで。予約は3月から受け付ける。

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