福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」側からの現金受領を認め、記者会見で謝罪する佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長=1月23日午後、玄海町役場

 佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長(63)が福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」側から現金100万円を受け取った問題で、同社関係者が現金授受の直前にあった町長選を手伝っていたことが1月23日、関係者への取材で分かった。町内に立つ九州電力玄海原発の安全対策工事受注への便宜を期待し、早期から接触を図っていた可能性がある。

 脇山氏は23日午後、町役場で記者会見し、現金受領について「大変な迷惑を掛けた。反省している」と陳謝。進退は後援会と相談して決めたいとした。22日の共同通信の取材には「塩浜工業が選挙を手伝っていたことは知らなかった。塩浜工業の関係者とは現金を持ってきたときに初めて会った」と説明していた。

 関係者によると、塩浜工業側は当選が有力視されていた脇山氏に早期から接触し、工事受注の希望を繰り返し伝えていた。町長選でも選挙運動を手伝い、当選2日後の2018年7月31日、脇山氏の自宅で、のし袋に入った現金100万円を手渡した。

 共同通信は19年12月3日、塩浜工業が、関西電力役員らに金品を贈っていた福井県高浜町の元助役森山栄治氏(19年3月に90歳で死亡)を顧問に迎え、毎月50万円を支払っていたなどとする記事を配信。脇山氏はこの後、現金を返還しており、この報道がきっかけになったと会見で説明。同社に対しては「憤りを感じている」とも述べた。

 塩浜工業は全国の原発で関連工事を多数受注しているが、玄海での実績は閲覧できる工事経歴書では確認できない。

 脇山氏は現金受領を認める一方「便宜は図っていない」と主張。自宅の金庫に保管し、19年12月以降に関係者を介して返金したとしている。

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