福井県立図書館ウェブサイトのコーナー「覚え違いタイトル集」

 本のタイトルや著者名の覚え違いを集めた、福井県立図書館(福井市)のウェブサイトのコーナー「覚え違いタイトル集」がツイッターで話題を集めている。ある投稿者が1月20日午後10時過ぎ、サイトの画像とともに「ひとしきり笑ってた」など投稿したところ、24時間たたない21日午後5時半までに、「いいね」が11万3千件、リツイートは約5万2千件を超えた。

 福井県立図書館では、職員間の情報共有用にまとめた問い合わせの事例10件程度を2007年にウェブサイトに公開した。利用者の本探しのヒントにしてもらおうと月2、3件ずつ更新し、2010年4月には約120件のリストになった。当時からサイトでリストを見た人たちのブログやツイッターを通じてネット上で話題となり、アクセス数が上昇。2010年2月にも約5万5千件のアクセスがあり、福井新聞に紹介されている。

 現在の「覚え違いタイトル集」には、680件を超す事例が紹介されている。例えば「IQ84」「1984」は、村上春樹氏のベストセラー「1Q84」。「トコトコ公太郎」は絵本「とっとこハム太郎」(河井リツ子著)で、「公」は「ハム」を重ねてしまったもよう。作家の「池波正太郎」と「司馬遼太郎」をまとめて「池波遼太郎」という覚え違いもあった。同館によると、覚え違いは▽助詞違い▽1文字違い▽2つの情報の混同―などに大別されるという。

 利用者の本に関する多様な問い合わせに答える「レファレンスサービス」は、図書館の大切な仕事。覚え違いや断片的な情報からでもお目当ての本、適切な資料を見つけられるかは、図書館司書の腕の見せどころでもある。ツイッター上でも「司書資格を持っている者ですが、まったく探し当てられる自信がない」「こんなのでちゃんと目的の本をみつけるなんて図書館司書ってすごいですね」といった書き込みがある。

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