消防団員、黒田富子さん=福井県大野市

 1964年、前回の東京五輪の年に生まれた。五輪に縁を感じていた福井県大野市の黒田富子さん(55)は「自分が走れる最後かも。一生の思い出にしたい」と聖火ランナーに応募。決まると、地域の人や友人から応援の声を次々と掛けられた。「期待を背負っていると感じ、身が引き締まった」と語る。

 生まれ育った大野をもり立てたいという気持ちは強い。資材メーカーに勤める傍ら、地域活動に積極的に関わってきた。小山地区の婦人会では副会長を務める。

 市消防団「結の故郷女性分団」には2015年から参加。休日を使い、1人暮らしのお年寄り宅を訪ねて防火の啓発をしたり、子ども向けの教室でも明るく優しく語り掛ける。100人の女性団員の中でも特にエネルギッシュ。活動をけん引する存在だ。

 走り込んで体力を付けたいと意気込む。「応援の声にしっかりと応えたい。笑顔で走ることで、大野のたくさんの人に元気を届ける」と誓った。

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