全店で24時間営業を廃止する「ガスト」

 外食大手のすかいらーくホールディングスは1月20日、グループのファミリーレストラン「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」の計約150店で実施している24時間営業を4月までに全店で廃止すると発表した。従業員の働き方改革の一環。ロイヤルホールディングスも2017年に24時間営業を全店で廃止するなど人手不足に苦しむ外食で見直しが進んでいる。

 すかいらーくは1972年から24時間営業の店舗を展開し草分け的存在だったが、消費行動の変化や従業員の働く環境に配慮し、2012年から営業時間の短縮を進めていた。同様の動きは今後も広がりそうだ。

 すかいらーくは24時間営業を今月から4月にかけて段階的に廃止する。さらに、24時間営業を取りやめる店を含めたグループの約560店舗で深夜の営業終了時間を繰り上げる。店舗ごとに短縮した営業時間を足し上げると、グループ全体で1日当たり約1300時間、営業時間が短くなるという。

 福井県内ではガスト7店のうち2店の営業時間を、2月1日から短縮する。24時間営業の福井東店(福井市長本町)は、午前5時から同6時まで営業を取りやめる。福井春江店(坂井市春江町江留上昭和)は平日閉店時間を1時間繰り上げ午前0時に、土日祝日は2時間繰り上げ午前0時にする。

 すかいらーくによると「ライフスタイルの変化により深夜の客数は減少傾向」(広報)で、今後はランチなどピーク時に人材を集中させるほか、商品を注文できるタブレット端末の導入を進め効率化を図る。

 ロイヤルも運営するファミリーレストラン「ロイヤルホスト」で17年に24時間営業の店舗をなくし、一部店舗で営業時間を短縮した。サービスの質が向上して客単価が上昇。当初は売り上げの減少を見込んでいたが、結果的に17年の既存店売上高は前年比で2%増加したという。

 「マクドナルド」や「デニーズ」でも労働環境改善や消費行動の変化を背景に24時間営業店舗を縮小している。デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズによると11年は約9割の店舗で24時間営業をしていたが、現在では約5割まで減らしたという。

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