「地理歴史・公民」の問題冊子と解答用紙が配られ、試験開始を待つ受験生=1月18日、福井県福井市の福井大文京キャンパス

 大学入試センター試験最終日の2020年1月19日、福井県内は前日に続き青空が広がった。センター試験最後の受験者となった高校3年生らはヤマ場を乗り越え、ほっとした表情。次の国公立大学や私立大学の試験に向け「集中的に勉強していく」と気持ちを切り替えた。

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⇒センター試験の予想平均点

 県内は3大学5会場で行われ、福井市の福井大学文京キャンパスでは午前7時ごろから受験生が会場入り。市内の宿泊先から訪れた敦賀気比高の女子は「昨日は疲れてぐっすり寝れた。少し緊張するけれど頑張る」と意気込んだ。

 最初の理科1は、文系の受験生が基礎2科目を受けた。生物基礎は例年より問題数が多く「時間がなかったけれど何とか解けた。化学基礎は計算問題の難易度が高かった」と武生東の女子。理科2は理系の受験生が臨み、物理を受けた福井工大福井の男子は「言葉で本質を問われる問題が多かった」と振り返った。

⇒生物基礎の問題分析

 数学1のI・Aは「ほぼ例年通り」との声が聞かれる一方、図を多用した問題に難しさを感じた生徒も。藤島の文系男子は、複数の図を関連付けて解く問題が多かったといい「データ分析の図が見づらくてやりにくかった」。数学2のII・Bは複数の受験生が「難しかった」といい、鯖江の文系男子は「数列の式の変形が複雑で手間取った」と苦戦した様子だった。

⇒数学1の問題分析

 2日間の試験を終え、受験生は友達と抱き合ったり、手をつないだりして互いをねぎらった。センター利用の推薦で県外大学を狙う北陸の文系男子は「実力を出し切れた。今すぐ走りたい気分」。武生の理系女子は「一日が長かった。出題傾向の違いに驚き、特に文系は駄目だった…」と肩を落としたが、2次試験に向け「科目を絞り集中的に勉強していく」と前を向いた。

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 1990年に始まったセンター試験は、来年から大学入学共通テストに衣替えされる。かつてセンター試験の作問に関わった県内の大学教授は「問題は2年ほど議論して厳密に作られ、マーク式でも多様な力を測れるように考え込まれていた」と振り返る。

 今回の試験問題については「会話形式や高校生が調査した設定の問題など、学習場面を想像させる出題は共通テストの特徴の一つ」。受験生の引率で会場を訪れた高校教諭たちは「近年は図や表の使用が増えている」と述べ、新テストを見据えた変化を感じている様子だった。

 新テストは記述式など見送りが相次いでおり、大学教授は来年以降の姿は全く見えていないとした上で「一人一人の学力そのものを正確に測る公平公正な試験になるよう、国はじっくりと議論を重ねてほしい」と求めた。

 

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