20段ひな壇の設営が進むメイン会場の平成大野屋平蔵=1月17日、福井県大野市元町

 第10回春を彩る越前おおのひな祭りが1月18日、福井県大野市元町の平成大野屋平蔵をメインに10会場で開幕。目玉の20段ひな壇をはじめ、2020年東京五輪・パラリンピックの公式ひな人形など、きらびやかな装束姿の約3千体がお目見え。一足早いひな祭りムードを醸している。3月22日まで。

 有志でつくる実行委員会が11年から実施。平蔵に設けられる高さ約4メートル、幅約7メートルの20段ひな壇や、駅や商店街など市街地のいたる所に人形が飾られた光景が口コミやSNSで評判となり、来場者は年々増加。昨年は3万人以上が訪れた。

 人形は家庭などで不用になり、市内の玩具店に持ち込まれたものが中心となっている。20段ひな壇には、内裏びなや三人官女、五人ばやしなど約2千体がずらり。表情や装束、時代によって個性もさまざまだ。

 古いものは江戸中期に京都で制作されたもの。令和時代までの人形の変遷を楽しむことができる。昨秋発売された公式五輪グッズの親王飾りも並ぶ。エンブレムをモチーフにした装束をまとい、りりしい表情を見せている。

 武家屋敷旧内山家(城町)には、御所を模した御殿に人形が並ぶ「御殿雛(ごてんびな)」が飾られた。市観光協会やJR越前大野駅のほか、25日からは市役所市民ホールで市内の園児の手作りびなが展示される。

 実行委の高橋真理子さんは「昨年は、東北や九州からも訪れてくれている。子どもの成長を願い、平安時代から受け継がれてきた大切な文化を楽しんでほしい」と話していた。開館時間や入場料は各会場による。問い合わせは同実行委=電話0779(66)2082。
 

関連記事