雪不足で今季の営業を断念した雁が原スキー場=1月17日、福井県勝山市

 雪不足のためオープンしていない福井県勝山市の雁が原スキー場について、運営会社の勝山観光施設が今季の営業を断念したことが1月17日、関係者への取材で分かった。暖冬で書き入れ時の年末年始やスキー学習などの団体予約が入っている時期に営業できず、経営が一層厳しくなると判断した。運営会社によると、一日も営業しないシーズンは開業以来初めてという。

福井県内スキー場、雪不足に悲鳴

 勝山観光施設は14日に役員会を開き、今季は営業しない方針を決めた。松原一社長(70)は取材に対し「長期予報を見ると、雪はあまり期待できない。例年入り込みが多い年末年始や1月中旬に営業できず、今後積雪があっても人件費と運営経費がかかって赤字が膨らむのは目に見えている」と理由を説明。「苦渋の判断だった」とも語った。

 市内外の小中学校などから1月を中心に団体予約が入っていたスキー体験学習は実施できないため、各方面に断りの連絡を入れ、理解を求めたという。開催予定だったスキー教室やアルペンの大会も中止となった。

 勝山市内は15日に雪が降ったが、標高が低い雁が原スキー場では、晴れ間がのぞいた17日はゲレンデの至る所で土や芝の茶色が目立った。松原社長は「自然相手なので(雪がなければ)頑張りようがない。営業できないのは残念でつらい」とため息をついた。来季については「厳しい状況だが、雪が降れば営業できるようにしたい」との意向を示した。 家族連れや初心者らの利用が多い雁が原スキー場は市街地から近く、ナイター設備もある。大雪となった一昨季は62日間の営業で来場者は2万5157人だった。昨季は雪不足のため17日間の営業で7602人。2月上旬からは休業状態となり、その後は営業を再開できなかった。

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