作業場にすだれのようにつるされた5色のかき餅=福井県勝山市平泉寺町平泉寺

 山あいの福井県勝山市平泉寺町平泉寺で、冬の保存食かき餅作りが最盛期を迎えた。古民家の作業場に5色のかき餅がすだれのようにつるされ、厳寒の集落に彩りを添えている。

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 伝統の味を継承する住民でつくる会社「六千坊」が1月4日に作業を始めた。地元で有機栽培されたもち米を使い、ついた餅をヨモギや古代米、アミエビ、ウコンで色付け。黒ゴマが入った白と合わせ、今年も5色をそろえた。

 短冊状に切られた餅をベテランの女性らが20枚ずつ、稲わらで手際よく結わえた。竹ざおにつるされたかき餅は手作りの温かみと風情にあふれており、2週間ほど乾燥させて完成する。

 六千坊代表の大久保満さん(68)は「寒さが増して出来栄えもいい。昔ながらの味と技を残していきたい」と話した。約1千連を作り、1月26日の勝山年の市などで販売する。1連750円。

 古民家は改装が進められ、今春にふるさと茶屋としてオープンする。

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