2020年1月18日、19日に全国一斉に行われる大学入試センター試験。限られた時間の中で答えを考える時間を確保するために、マークシートを塗りつぶす時間は短くしたいものだが、筆記用具は鉛筆にすべきか、シャーペンにすべきか…。大学入試センターによると、マークシートを塗りつぶすのは黒鉛筆に限っている。ただシャーペンの使用自体が禁止されているわけではない。一体なぜ?試験中に机の上に置くことができる持ち物も含め、試験要項を調べてみた。
■なぜ鉛筆?
大学入試センターが指定する鉛筆はH、F、HBの黒鉛筆。和歌や格言などが印刷されているものは認めていない。
受験案内によると、「黒鉛筆以外のもの(シャープペンシル等)を使用してマークした場合は、解答が読み取れないことがありますので、使用しないでください」とある。マークが薄かったり、一部分しかマークされていないと正しく読み取れないことがあるため、鉛筆での筆記を指定しているそうだ。
ただシャーペンの使用自体が禁止されているわけではない。シャーペンはメモや計算に使用する場合のみ使用が認められている。答えを導き出すまでは日ごろ使い慣れているシャーペンで、解答するのは鉛筆で、ということも考えられるが、持ち替えることは時間のロスにもなる。鉛筆だけでメモ・計算、解答も書くならば十分な本数を用意したい。
机の上に置いてもよい物
受験案内によると受験票や写真票のほかに机の上に置ける物は次の通り。
・黒鉛筆(H、F、HBに限る)
・鉛筆キャップ
・シャープペンシル
・プラスチック製の消しゴム
・鉛筆削り(電動式、大型のもの、ナイフ類は不可)
・時計(辞書、電卓、端末などの機能があるものや、それらの機能の有無が判別しづらいもの、秒針音のするもの、キッチンタイマー、大型のものは不可)
・眼鏡、ハンカチ、目薬、ティッシュペーパー(袋または箱から中身だけを取り出す)
試験中に使うことができない物
逆に試験時間中に使用が禁止されている物もある。以下の物を試験中にかばんにしまわず、身に付けていたり、手に持っていると不正行為となることがあるので注意が必要だ。
・定規(定規の機能を備えた鉛筆などを含む)
・コンパス
・電卓
・そろばん
・グラフ用紙などの補助具
・携帯電話
・スマートフォン
・ウェアラブル端末
・電子辞書
・ICレコーダーなどの電子機器類
ちなみに、服装についても英文字や地図などがプリントされている服は着用が禁止されているので、私服で会場に行く場合は注意したい。