オリックスと資本提携する小林化工=1月14日、福井県あわら市矢地

 医薬品製造販売の小林化工(本社福井県あわら市矢地、小林広幸社長)は1月14日、医療関連事業を展開するオリックス(本社東京)と資本業務提携すると発表した。1月中をめどにオリックスが小林化工の株式の過半数を取得し、連結子会社化する予定。代表取締役の変更はない。小林化工は「オリックスの国内外のネットワークや事業基盤と連携し、さらなる品質向上、安定供給を図りたい」としている。

 出資額は非公表。資本提携に伴い、小林化工のあわら市内の生産体制に変更はなく、従業員(2019年12月時点で728人)も引き続き雇用する。オリックスは取締役数人、監査役1人を2月にも派遣するという。

 小林化工の成家知樹総務部長は、ジェネリック業界の競争環境、収益環境は厳しくなっているとした上で「ヘルスケア分野で幅広く事業展開するオリックスのプラットフォーム、力を活用し、新たな価値創造に努めたい。企業ガバナンスやコンプライアンス強化にも力を借りたい」とした。

 小林化工は、経口剤や注射剤などのジェネリック医薬品を研究開発し、原料調達から製造販売まで行っている。誤飲を防ぐ視認性の高い製剤など付加価値の高い医薬品を扱っているほか、市場成長が見込まれる抗がん剤などの開発も手掛けている。19年3月期のグループ売上高は412億円。

 オリックスは、医療法人向けのリースや医療機器関連のレンタルサービスなどを提供し、近年は原薬商社や動物薬メーカーに出資している。同社グループ広報部の担当者は「小林化工の高い研究開発力、製剤技術力を評価した。今回の出資を機にヘルスケア産業にいっそう注力していく」としている。

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