「聖火リレーをマラソン人生の締めくくりに」と意気込む88歳の天土博視さん=19年12月17日、福井県永平寺町松岡末政

 福井県実行委員会に選ばれたランナーの中で最高齢となる天土博視さん(88)=永平寺町=は、約70年間にわたって熱中してきた市民マラソンを今年で引退することを決意。「マラソン人生の集大成を飾りたい」と応募した聖火リレー走者に選ばれ、最後の晴れ舞台に胸を高鳴らせている。

 丸岡高校陸上部で活躍し、社会人になってからは県内外のマラソン大会に年10回以上出場。福井マラソンは初回から40回連続で走った。各大会で途中棄権は一度もしたことがなく、「無事走りきった後の満足感が忘れられない」とマラソン愛は深い。

 「おかげで今まで医者にかかったことはない」という健康ぶり。ただ、大勢いた同年代のランナー仲間はめっきり減った。「病気になったりして見かけなくなり、寂しくなった」。体力はまだあるが、11月の菊花マラソンを最後に大会には出ないと決めた。

 地元の永平寺町をコースに含む2日目が本番。天土さんは「いつも通りのペースでゆっくり走りますよ」と穏やかに笑う。当日は、長いマラソン人生をともにしてきた仲間の分まで、感激をかみしめて走るつもりだ。

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