あけおめ〜だのことよろ〜だの言ってる場合じゃないんですよ。乗れ体重計に。向き合え現実と。ほら年末年始のゴロゴロもぐもぐ無限ループの結果、増えてんだろ体重、知ってる、なぜなら毎年そうだから。あああああ。

 ……という新年を迎え続けて幾星霜。やっとお別れできそうな一冊を見つけました。だって「成功率99%」って書いてあるんだもん! これ「NASAが開発した」の次に信用していい言葉だよね!痩せるって絶対!!と本書に飛びついた。意見には個人差があります。

 福岡県みやま市にある工藤内科。そこでダイエット外来の医師をしているのが、本書の著者である工藤孝文だ。1日に約300人の患者を診察するという工藤は、「工藤式ダイエット」なるものを提唱している。それを実践した患者のうち、なんと99.2%が減量に成功したんだそう。そのノウハウをマンガ形式でまとめたのが本書、というわけだ。

 読み進めると、頻繁に登場する「食行動を正す」という言葉。工藤式ダイエットのキーワードらしい。それを正すことができたら、食事制限も運動も、我慢だってしないで痩せられると言う。えー!!!運動しないで痩せられるの!?うっそだー。

 工藤は「万人が痩せる方法などない」と言う。「自分がどういう理由で太っているかを知り、その原因を正しい行動によってとり除いてい」くことが、リバウンドなく痩せるためには必要だと。これまで自分が無意識にとってきた太りやすい行動。それに気付き、意識を変える、それが「食行動を正す」ことなんだそう。

 つまり一般的なダイエットは運動と食事制限を見直し減量を図るが、工藤式ダイエットは行動と心理を見直し減量を図る。そのために、自分が日常生活を送る上でどのような行動をとっているか、減量や食事に関して、どのような認識を持っているのか、それらを意識の上に引き上げることが減量の第一歩なんだって。

 巻末にある「食行動質問票」。これによって自分がどんなタイプかを知り、そのタイプに合ったダイエットをするんだって。ちなみに私は「生活習慣ボロボロタイプ」「ダイエットの認識ずれてるタイプ」であり、「ストレスからどか食いタイプ」「好物=高カロリータイプ」もちょっと当てはまるみたい……って概ね該当!! タイプは全部で7個あるのだけど、な、なな、ななぶんのよん……!!! いえ、自分を知ることが第一歩。よし。

 で、タイプを知ったらそれぞれへの指導になるのですが、色々衝撃、目から鱗が落ちすぎて、えっそんなに鱗入ってたのそりゃゴロゴロするはずだわ私の両目。食事制限をしない理由もなるほど!って膝叩きすぎて皿割れたもんね(すぐ盛るー)。

 また、食行動を正すための具体的なアイデアも、取り入れやすくて面白い。油っこい食事を好むのは舌がデブ味覚になってるからで、それを正しい味覚にもどすための飲み物とか、速攻実践できる手軽さがナイスです。おいしいし。ほかにも色々紹介されてて、中にはクソ不味いものもあるのだけど、自分に合うものをピックアップして実践すればいいっていうのも気楽でいい。

 飲み会OK、間食OK、運動しなくてOKの、2〜3年後にも効果を維持できることを目指した本書。いわば医学的根拠に基づくゆるゆるダイエットだ。

 糖質制限にビリーズブートキャンプ、痩せる石鹸にうつみ宮土理のカチンカチン体操(古)。これまであらゆるダイエット方法が流行っては廃れ、そして私は痩せないまま。でも、このダイエット方法が、最後のダイエットになりそうな予感がしてなりません!いや、これで最後にしてやろうじゃないか。工藤孝文さん、最後の男になってください!

(池田書店 1000円+税)=アリー・マントワネット

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