福井県警本部=福井市大手3丁目

 警察官をかたる男からの電話を発端に、福井県坂井市の70代女性が現金約530万円をだまし取られたことが1月9日、福井県警への取材で分かった。少なくとも男4人から次々電話があり、トラブル解決の名目で昨夏に現金を手渡していた。詐欺グループ側は被害発覚を遅らせるためか、11月まで4カ月間、毎週のように電話をかけてきていた。

⇒【注目連載】受け子 その大罪~福井の特殊詐欺

 県警生活安全企画課によると、女性は1人暮らし。昨年6月下旬、自宅に警察官役の男から「インターネットを使い、3社で買い物をしていないか」と電話があった。その後、「特殊詐欺防止コールセンター」役や会社役の男らから電話があり、トラブル処理のため新たに銀行口座を作るよう指示された。女性は7月、定期預金や生命保険を解約するなどし現金を新口座に振り込んだ。現金自動預払機(ATM)へ連日通い、計10日間にわたって1日50万円ずつ引き出した。現金は2度に分け、坂井市内に現れた男に紙袋に入れて手渡した。

 8月以降は週1~2回、男から「お体大丈夫ですか」などと世間話の電話があり、被害に気付かなかったという。11月29日に自宅を訪ねてきた親族に話して県警坂井署に相談し、被害が発覚した。

関連記事