高波の影響で折り重なった小型漁船=1月9日午前10時ごろ、福井県越前町玉川の玉川漁港

 発達した低気圧の影響で暴風が吹いた1月8日から一夜明けた9日、福井県内沿岸で高波による被害が確認された。越前町玉川の玉川漁港では、船揚げ場の漁船が横転して折り重なったほか、防波堤の端が陸側にL字のように約90度ずれるなど、被害が相次いだ。

 玉川漁港の船揚げ場にあった小型漁船26隻のうち、高波の影響で少なくとも6隻が、折り重なるように傾いて倒れた。船体に穴が開くなど損傷がひどい船もある。所有する小型漁船2隻が被害を受けた玉川漁業組合の高島寛正組合長(80)は「1隻は修理すれば直りそうだが、もう1隻は完全に壊れた。損害額がどのぐらいになるのか想像がつかない」と落胆していた。

 防波堤は、複数の大型コンクリートブロックをつないで設置しており、南側の端のブロックがずれた。管理する越前町は、ブロック同士が接する部分が波ではがれたとみている。復旧は水産庁の査定後の春以降になる見込みで、町によると、被害額は1億円近くになるとみられる。

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 玉川漁港近くの飲食店では、作業場のガラス製引き戸が高波で3枚吹き飛ぶ被害があった。店主(64)は「建物の中まで波が押し寄せたのは初めて」と話した。

 このほか、南越前町の糠漁港では、漁師休憩所の壁が高波で一部壊れた。坂井市の三国港では、係留していた三国港漁協所属の小型漁船1隻が転覆した。福井市の越廼海水浴場や越前町午房ケ平の国道305号では海から上がってきたとみられる発泡スチロールなどの大量のごみが散乱した。

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