【越山若水】「#WW3」。年明け早々、世界各国のツイッターでこのキーワードがトレンド1位にランクされた。言うまでもなく「WorldWar3」「第三次世界大戦」のことである▼米軍によるイラン精鋭部隊の司令官殺害を受け、ロウハニ大統領が「重大な戦略的過ちを犯した」と報復を宣言。トランプ大統領は即座に「文化遺産を含む52カ所を徹底攻撃する」と応戦し軍隊の増派を決定した。ただならぬ情勢に誰もが戦争勃発を想像したようだ▼「WW3」の言葉は1960年代にも耳にした。61年にベルリンの壁が建設され、東西冷戦は一触即発の局面に。翌年にはキューバ危機が発生し、米ソの軍事衝突のみならず核戦争という最悪の事態さえも現実味を帯びた。「WW3」の危険性は世界中で共有された▼当時、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランさんが歌ったのが「第三次世界大戦を語るブルース」だ。♫かつて僕は大戦で廃虚になった街を歩き回る夢を見た。そう話すと、人々は狂っていると笑った。しかし時が過ぎ今では彼らも似たような夢を見るらしい…▼きのう朝、世界の不安をかき立てるニュースが飛び込んできた。イランがイラクの米軍駐留基地にミサイル攻撃した。司令官殺害の報復である。米軍はまだ注視の構えだが、中東情勢は一気にきな臭くなった。廃虚の街の光景は絶対に夢であってほしい。

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