逮捕された消防士が勤務していた福井市中消防署=1月7日、福井県福井市松本4丁目

 偽造の運転免許証を入手し上司に提示したとして福井県警福井署は1月7日、偽造有印公文書行使の疑いで福井市在住で福井市中消防署員の男(25)を逮捕した。「大型免許が取得できなかったことをごまかそうとした」と容疑を認めている。福井署が入手経路などを調べている。

 逮捕容疑は2019年12月25日午前9時ごろ、福井市松本4丁目の中消防署で、大型免許を取得したことを示すため、偽造された自分名義の運転免許証を上司に提示した疑い。

 福井署によると、大型免許を取得したように偽造された免許証には、消防士の顔写真とともに氏名、住所、生年月日などが記され、見た目や表面の加工など裏表とも精巧だった。上司が光沢や文字の違和感に気付き指摘したところ、容疑を認め27日、福井署に上司とともに自首した。消防士は本物の普通免許証も持っていた。

 市職員課によると、消防士は2018年入庁。中消防署に配属され、2019年4月からは救急隊員として活動していた。市消防局は、はしご車などの運転に必要な大型免許取得を推奨していたが、消防士が救急車や消防車を運転する機会は、大型車両を含めてなかったという。

 市の聞き取りに対し消防士は「同期や同年代の同僚が大型免許を取り始め、自分もほしい、取らなければと思った」と説明。大型免許取得のため、2019年春ごろ自動車学校に入校していた。市によると市消防局職員348人のうち約9割の305人(12月1日現在)が大型免許を取得している。

 前田和宏市総務部長は「誠に遺憾で市民の皆さまに深くおわび申し上げます。早急に事実関係を確認し厳正に対処してまいります」とコメントした。

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