【越山若水】男女平等社会への立ち遅れが浮き彫りになった。世界経済フォーラムが発表した今年の「男女格差報告」で日本は対象153カ国中121位で過去最低に。先進7カ国でも最下位と、残念な結果だった▼政治や教育など4分野を指数化して算出した。日本は議員や閣僚に占める女性の比率が低く、経済でも管理職や経営者の女性が少ないことなどが響いた。この傾向は、共働き率が全国トップの福井県において、特に顕著にみられる▼例えば、管理職に占める女性の割合(2017年総務省調査)は全国46位の9・0%。全国平均の14・8%を下回り、トップの山口県の半分以下だ。では、女性の職場進出が進んでいながら、なぜ管理職が少ないのだろう▼「女性は三歩下がって」といった古い因習や、家事・育児と仕事の両立の難しさといった要因もあるかもしれない。加えて近年注目されているのが「インポスター症候群」だ。高い評価を自分で肯定できず自分にはそんな能力はない、成功できないと思い込んでしまう傾向をいう▼国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念に賛同し、女性活躍に力を入れている鯖江市で開かれたシンポジウムでもこの問題が取り上げられた。ある女性経営者は「自分を過小評価せず、もっと楽しく生きては」と助言していた。さまざまな障壁が取り除けるよう、皆で知恵を絞りたい。

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