住宅など10棟を焼いた火事現場=12月29日午前10時半ごろ、福井県越前市平和町(日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 12月29日未明、福井県越前市平和町で住宅兼工場や一般の住宅合わせて10棟を焼く火事があった。南越消防組合や市内の消防団らが消火に当たったが、木造の建物が密集する地域だったために消火は難航し約2時間50分後に鎮火した。全焼は3棟で、けが人はいなかった。県警などが実況見分を行ったが、出火場所や原因は特定できていない。

⇒【動画】炎と煙が上がる火事現場

 同日午前1時ごろ、市武生中央公園の東側約150メートルの住宅密集地から出火していると近くの住民が119番通報した。消防車11台が出動し、南越消防組合の消防隊員55人と四つの消防団員が消火したが、住宅兼工場と住宅、小屋の計3棟を全焼。住宅1棟と車庫1棟を半焼、住宅など5棟の一部を焼いた。消防組合によると、焼失面積は約1200平方メートル。

⇒【動画】火事現場をドローン空撮

 現場の平和町一帯は、JR武生駅近くの商店街や武生中央公園が徒歩圏内の中心市街地。歴史ある寺院や木造住宅が密集して細い路地も多く、消火作業は難航した。

 市によると、地域の集会場「交流センターみどり」が開放され、近くの住民ら約20人が一時避難した。市は毛布や水、就寝用のマットなどを提供した。

 北陸電力によると、火事の影響で平和町、高瀬、本町、若松町の計210戸が午前2時45分まで停電した。

 県警越前署、県警本部、南越消防組合の約40人は午前10時から実況見分を行った。燃え方がひどく、出火元や原因の特定はできなかった。

 消防組合によると、越前市街地では2017年2月にも蓬莱町で5棟が全焼、計10棟に被害が出る火災が発生した。

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