福井県庁=福井県福井市

 福井県教委は12月27日、公立学校の教員採用選考試験について2020年夏に実施する21年度選考試験から、小学校教諭の実技を取りやめるほか、県内講師や県外教員向けの1次試験を免除すると発表した。英語に限定していた外国語の資格取得者への加点制度も、ポルトガル語など計5カ国語に拡大する。

 出願者が年々減少している中、受験者の負担を軽減して志願者の増加につなげるとともに、優秀な人材を確保する狙いがある。

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 小学校教諭の実技試験はこれまで、水泳(25メートル)と指定された楽曲を弾くキーボードの二つが課されていたが、ともに廃止する。

 講師、県外教員は一般教養や専門教科の試験を免除し、面接と小論文のみで適性をみる。対象は、県内講師は20年度選考以降の1次試験合格者、県外で働いている教員は▽現職教員▽退職後3年以内の教員▽講師を含めて3年以上の勤務経験がある人。

 1次試験の免除に踏み切ることについて県教委は、講師や県外教員は「能力が実証されている」とし、「より人物重視の選考に見直す」と話す。講師については「学校で働きながら試験に備えることが難しい現状もある」としている。

 また、外国語に関しては近年、日本語支援が必要な児童生徒や日本語が苦手な保護者が増えている背景もあり、加点制度にポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、中国語の4カ国語の資格を追加する。具体的な対象資格やそれに伴う加点幅など詳細は、来年5月発表予定の実施要項で知らせる。

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