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「黄金のミドル級」で頂点目指す  五輪金メダルの村田諒太が世界初挑戦

(2017年4月11日午前10時06分)

 記者会見する、WBAミドル級2位の村田諒太=4月3日午後、東京都内のホテル  記者会見する、WBAミドル級2位の村田諒太=4月3日午後、東京都内のホテル


 2012年ロンドン五輪ミドル級で金メダルに輝いた世界ボクシング協会(WBA)ミドル級2位の村田諒太(帝拳)が5月20日、東京・有明コロシアムで同級1位アッサン・エンダム(フランス)とWBAミドル級王座決定戦を行うことが決まった。

 昔から「黄金のミドル級」と呼ばれているほどの人気階級で、金メダリストのプライドを見せつけることができるのか。念願の初舞台に向け、「間違いなくタフな試合になるだろう。相手の強さも分かっている」と気持ちを引き締めている。果たして、夢をつかめるだろうか。

 ミドル級の歴史は古く、シュガー・レイ・ロビンソン、エミール・グリフィス(ともに米国)、カルロス・モンソン(アルゼンチン)らのスーパースターを生んだことで知られている。

 現在もWBAスーパー王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)のハードパンチがファンをとりこにしている。

 これまでミドル級で世界を獲得した日本人は、1995年にWBA王座を獲得した竹原慎二ただ一人。それほど壁は厚い。

 その牙城に挑む村田はエリートコースを快走している。五輪で金メダルを獲得後、13年8月、2回TKO勝ちでプロデビュー。いきなり4連続KO勝ち。その後、判定勝ちが目立っていたが、16年から4連続KOを続行中だ。

 積極的なファイトでKOを狙い、チャンスになると思い切って左右フックをたたき込む。プロの水にもようやく慣れ、パンチに磨きがかかってきた。戦績は12勝(9KO)無敗。勢いのある31歳だ。

 しかし、エンダムは簡単な相手ではない。元世界ボクシング機構(WBO)王者という実績があり、35勝(21KO)2敗の高勝率の持ち主。カメルーン代表として五輪に2度出場している。

 メダルには届かなかったが、アマで鍛えたテクニックには定評がある。打たれ弱さが指摘されているが、それ以上に積み上げたキャリアは侮れない。

 本番まで1カ月余り。日本開催が決まったことへの感謝を忘れず、マイペースで順調に仕上がっているようだ。

 予想は難しい面もあるが、ここ1年の充実度を見るかぎり「新王者誕生」の可能性が膨らんでいるような気がする。

 日本人の五輪金メダリストの世界挑戦は1968年の桜井孝雄(東京五輪バンタム級)以来、2度目。「ベストのファイトを心がけ、周囲の期待に応えたい」。好漢が勝負のときを迎えた。(津江章二)

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