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『マンガで読む 人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵著、マンガ・ウラモトユウコ 待ってろ未来の旦那様  

(2017年3月17日午後1時43分)

   


 ええ、わかってます。溢れんばかりの今さら感。絶え間なく注ぐ懐かしさ。重々承知してますから何も言わないで。そして書かせて。もう私を止めないで。

 説明するのも野暮なほどの超ベストセラー『人生がときめく片づけの魔法』。皆さん読まれました? 私ね、読んでない。興味がなかったわけじゃないんです。むしろすんごいあった。しかし手に取ることなくここまで来ちゃった。なんでだろ。あ、「つまりあれっしょ? ときめかないモノ捨てりゃいいって話でしょ? 了解。「読まなくても了解」って思ってたからかな。しかし一向に片付かぬ私の部屋。かつて「渡辺篤史の建もの探訪」を毎週ビデオに録画していたほど住環境に並々ならぬ情熱を傾けている母親が、そろそろキレるほどにとっ散らかっている私のお城。どうでもいいけど「言葉と心の間それは君しか分からない」って歌詞、子供心に衝撃だったなぁ。和正やるなぁ。

 すんません話までとっ散らかってますね。そんなわけで手にしたんですよ、マンガ版。このマンガ版って大好きでしてね、ストーリー仕立てで要点がわかりやすく掴めるのがいいんですよ。

 主人公は飲料メーカーで営業をしている29歳の千秋。バリバリ働く彼女には誰も知らない秘密があった。それは汚部屋の住人であること……。隣人(言わずもがなイケメン)にその惨憺たる現状を目撃されたことをきっかけに、千秋は部屋を掃除することを決意する。まず彼女は「片づけレッスン」なるものを申し込む。それが、こんまりこと近藤麻理恵との出会いだった……。

 近藤の片づけ論は一貫していて説得力がある。中でも印象的だったのが「モノが捨てられない原因を突き詰めていくと結局…『過去への執着』『未来への不安』この2つだけなんです」「モノが捨てられない状態のときというのは今自分にとって、何が必要か、何があれば満たされるのか、何を求めているのかが見えていない状態なんです」という言葉。くっ……ぐうの音も出ないとはこのことか。おかあさーん! あっお母さん部屋汚いから怒ってるんだった!

 人生を整理し、見つめ直す、そして「ときめかせる」手段としての片づけという、これまでのおそうじ観を覆す革命的な一冊だったんですね、今さらながら膝打ちまくっています。

 ちなみに千秋は部屋を片付けたことで規則正しい生活を送れるようになり、仕事も順調、さらには新しい恋の予感まで芽生えていました。そうか……部屋が片づけば出世して給料上がって、ダイエットに成功して白髪が減って歯医者に行くのも怖くなくなって、お金も貯まって彼氏もできてその彼氏からプロポーズなんかされちゃって、義両親との同居を免れて一姫二太郎に恵まれて慎ましくも賑やかな家庭で末永く幸せに暮らせたりするのか……。旦那は財津和夫似がいいな……。そこは小田和正じゃないんかーい、というツッコミは無視。

 新しい人生にわくわく感が止まらず、実際の部屋はまだ1ミリも片づいていないことをうっかり忘れてしまいそうになるほどに、鮮烈な一冊。よーし見てろよお母さん! 待ってろ未来の旦那様(財津和夫似)!!

(サンマーク出版 1200円+税)=アリー・マントワネット

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