エレファンツ球団経営行き詰まる 福井新聞社に支援要請
(2009年6月24日午前9時53分)
プロ野球BCリーグの福井ミラクルエレファンツを運営するスポーツコミュニティ福井(福井市大宮1丁目)は23日、臨時取締役会を開いた。清水昌勝社長をはじめ3役員が「現体制では球団運営は困難」として退任を決め、福井新聞社に全面的な再建支援を要請した。
スポーツコミュニティ福井はリーグ参入1年目の昨季、約3500万円の経営赤字となった。今季もスポンサーやファンクラブ収入などが伸び悩み、清水社長は「このままでは昨季と同額以上の経営赤字となり、福井から球団が消滅する恐れがある」とし、再建には経営陣の刷新が必要と判断した。
福井新聞社は支援要請に対し「球団発足以来、報道や協賛協力などチームへの応援を重ねてきた。シーズン途中での破たんは避けなければならず、各界各層の協力も得てこれまで以上の支援の在り方を検討したい」としている。
昨季はスポンサー料や公式戦入場料などの収入約1億3500万円に対し、チームや球団職員の人件費、球場使用料をはじめとする運営経費などの支出は約1億7000万円に上った。現経営陣は今季も同額程度の収入を見込んでいたが、不景気の影響もありスポンサー収入が激減。増資やファンクラブ会員の拡大策も図ったが、見通しの甘さから経営改善できなかった。
5月末時点の各収入をみると、スポンサー料など事業収入が昨季の4020万円から今季は2910万円に大きく落ち込んだ。ファンクラブ会費も1420万円から420万円に、入場料収入も630万円から400万円に減るなど、合計で約2300万円のマイナスになったという。
BCリーグによると福井を除く5球団のスポンサー収入の平均は、年間5千〜6千万円で推移し、後援会費や入場料収入の平均も福井より多い。
スポーツコミュニティ福井は7月2日に臨時株主総会を開き、現経営陣退任の承認を得るとともに新役員を選出する予定。7月4日から始まる後期は新体制下で新たなスポンサーやファンの獲得、経費節減などに努めていくことになる。