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甲子園懸け、福井大会いざ決勝 福井商そつなし、福井打線爆発
(2010年7月26日午前7時35分)
大野−福井商 2回表福井商2死二塁、内山の中前打で先制のホームを踏み、笑顔でハイタッチする二走・近藤=県営
福井商、窮地しのぎ流れ渡さず
「きょうは投打がしっかりかみ合っていた」と福井商の北野監督。打撃では着実に好機を生かし加点。守ってはピンチで最少失点に抑え、大野に流れを渡さなかった。
打撃陣は二回に連打などで3点を先制してからは「点差は考えず、確実に1点ずつ取りにいくことだけを考えた」と小倉主将。四〜六回は出塁した先頭打者を確実に犠打や進塁打で進め得点に結びつけるなど、そつがなかった。「満塁本塁打を打たれてもいいように4点差をつけたかった」という指揮官のプラン通りの展開となった。
守っては先発小保が甘い球を痛打されるなど失点したが、「その後、しっかり気持ちを切り替えられた」と後続を断ち、五回まで毎回の7奪三振の力投を見せた。
「いつでもいける準備はしていた」2番手藤田は六回1死一、三塁で登板。スクイズで1点を与えたが「アウトカウントを増やすつもりだった」と思惑通り。七回以降も「打者にしっかり集中できた」と大野に二塁を踏ませなかった。
バックも二塁内山が二遊間への深い当たりを滑り込んで捕球し、アウトに仕留めるなどもり立てリズムをつくった。
決勝の相手は今春の県大会決勝と同じ福工大福井。好投手を擁す相手に「打ち崩すのは難しいだろうが、選手一人一人が持てる力をすべて出し、少ないチャンスをものにしたい」と指揮官。小倉主将は春に惜敗した相手だけに「自分たちの野球をして、春の雪辱を果たしたい。必ず甲子園に行きます」と必勝を誓った。
福井14安打、打順変更ズバリ
初戦の2回戦と準々決勝の2試合で5得点と湿っていた福工大福井打線が、この日は14安打10得点と底力を見せつけた。「きょうは開き直って試合に挑めた」と、大須賀監督もご満悦の様子だった。
「初回に得点できたのは大きい」というように、寿が出塁し犠打で二塁に進むと、続く打席は森岡。「本調子ではなかったが、走者をかえすことだけを考えた」と真ん中高めのスライダーを振り抜いた打球は右翼席へ。「あの一打で選手たちの気持ちに余裕ができた」と指揮官。宮川の二塁打、阪口の適時打が飛び出すなど、6得点のビッグイニングとなった。
「打順を思い切って変えてみたのがはまった」と大須賀監督の起用がピタリ。今大会代打で2安打と調子の良さを買われて1番に入った寿は「とにかく出塁しようと思った」の言葉通り2安打を放ち、期待に応えた。
準々決勝で6番の宮川は、今大会1安打と不調で7番に下がったが、この日は2安打4打点の活躍。「きのう何回もビデオを見て投手を研究したし、ティーでしっかり振り込んでフォームを修正した。ピッチャーを助けることができて良かった」と白い歯を見せた。
阪口主将は「やっと自分たちらしい打撃ができた。きょうは百点満点」。大須賀監督も「これで打線が吹っ切れただろう。決勝が楽しみ」と笑みを浮かべ、「(決勝は)投手が最少失点に抑え、自分たちのペースに持ち込みたい」と甲子園を懸けた一戦へ手応えを示した。