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素直で面倒くさい人間たちが来た ゆるい移住の多様性【ゆるパブ】

(2016年12月13日午後0時00分)

拡大 価値観の異なる若者たちが「ゆるい移住」に集まった=福井県鯖江市 価値観の異なる若者たちが「ゆるい移住」に集まった=福井県鯖江市


拡大 「元プロ野球投手、充実求め鯖江移住」の記事が掲載された福井新聞 「元プロ野球投手、充実求め鯖江移住」の記事が掲載された福井新聞


 「元プロ野球投手、充実求め鯖江移住」の記事を見つけて、元プロ野球投手って誰だろうと思ったらゆるパブメンバーの塚本さんでした。笑

 これに対して、われらがゆるパブリックの理事の一人の若新雄純さんフェイスブック(FB)の投稿が反響を呼びました。塚本さんご本人はこの投稿に対して、「あんまり一般的に褒められた生き方ではないと思うので拡散はほどほどにm(__)m」とコメントしていましたが、是非みなさんにも読んでいただきたいと思い、その内容を紹介します。

 以下、フェイスブック引用。

   ■僕たちは、自分都合で他人を「難解」なものにしている。

   先週末ですが、「ゆるい移住」プロジェクトで鯖江にやってきた塚本さんの紹介記事が、ついに福井新聞の朝刊に堂々掲載される日がきました。(中略)
   塚本さんは、極めてシンプルでありながら、非常に難解にみえる方です。
   でも、理解を難しくしているのは、塚本さんではなく、社会の側なんだと思うんです。
   記事に書かれているとおり、塚本さんは神戸大を卒業し、同学初のプロ野球選手としてヤクルトのピッチャーに選ばれるという、一見輝かしくて分かりやすい経歴をもつ人物です。
   しかし、移住の応募フォームの経歴欄には、
   「ずっと野球ばっかりしてきました。今はアルバイトです。」
   としか書かれていませんでした。僕も市の職員も、どんな人なのか全く想像できませんでした。後に、もっとちゃんと経歴を書けばいいのに、と言った人もたくさんいました。
   でも、塚本さんは何一つウソなんかついていないし、その時塚本さんがみている等身大の自分自身を、そのまま素直に書いているだけでした(少なくとも、若新には到底真似ができないことです…)。
   ところが、塚本さんが、ただそこにありのまま等身大の自分を存在させていても、周りの一人ひとりが勝手に理想や期待をつくりあげ、ストーリーを想像し、勝手に裏切られたり、戸惑ったりしていくのです。
   この記事を書いてくれた記者さんは、今から半年以上も前に塚本さんの取材を始めました。
   「塚本さんの表現や行動について、今まで何回も本人から『そういうことじゃないんです』って言われました。ちょっとずつ分かってきたのですが、記事にするのがとっても難しい。でも、なんとか世の中に伝えたい。。」とおっしゃっていました。なかなか記事にならなかったので、やっぱり難しかったのかな…、とも思っていました。でも、こうやって(おそらく本人もそれなりに納得した上で)世に紹介される日がきました。
   つまり、この記事は、そのまんま、素直に読むべきなのです。
   これが、塚本さんであり、鯖江に住むことを選んだある人物のリアリティなんです。
   しかし、なぜかそこに他の誰かの理想や期待が侵入してしまう…。
   今、多くの地域や企業が、多様な人を受けいれられる社会を目指す、なんてうたっています。
   けれども、そんな理想をかかげておきながら、「多様な人」や「異質な人」を自分都合の文脈で理解しようとしてしまっているんです。理解できなければ、恐い、あやしい…。その理解の「枠」からはみ出した人は、一体どこに向かえばいいんでしょうか?
   「ずっと逃げてばっかり。」
   「人生の変化を求めて漂う。」
   「その場しのぎで構わない。」
   「自分なりに道なき道をいきたい。」
   塚本さんの言葉は、塚本さんが生きる世界の言葉です。
   どこから逃げて、なぜ漂うのか。「その場」とはどこの場のことで、なぜ「道なき」ところを進むのか…。
   これから、いろいろな価値観やこだわり・複雑な葛藤などを持った人たちが、社会的な文脈を超えたところに本当にたくさん溢れ出てくると思います。僕たちは、頭をまっさらにして、その瞬間の言葉やあり方と素直に向き合わなければいけないんです。
   それができなければ、溢れ出る人たちは、僕たちが社会につくりだす理想や期待の枠組みと文脈から、逃げて、漂って、その場をしのいで、道なき道を行くことになります。
   そんな塚本さんはというと、きっと今も、僕が大げさな能書きをたれていることなど気に留めることもなく、「生きる」をしていることだと思います。
   まとめると、僕も塚本さんも、めんどくさい人間です。

 ここまでFB引用。

 新聞記事を読んだ私の友人知人からは、「この人、大丈夫?お金はどうしているの?」「ちゃんとご飯食べているの?」など心配の声が多数寄せられました。私はふと不思議に思い、「なるほど、客観的に見るとそう捉えられるか」とおもわず笑ってしましました。なぜかと言うと、近くにいる私から見ると塚本さんは実に楽しそうであり、充実しているように見えるからです。

 私も「多様な人を受け入れるよう」などと偉そうに後輩たちに言いますが、実際それはなかなか難しい。どこかしらで自分が安心する材料を見つけている気がします。それは学歴だったり、立場だったり…。なぜでしょうね。

 ゆるパブは、まさに「多様な人」の集合体です。

 今の社会に疲れたら、自分を受け入れてくれる場が欲しかったら、一度ゆるパブに遊びに来てください。ただ若新さんのFB引用にもあるとおり、めんどくさい人間ばかりですが。笑

 以上、初登場の横井直人でした。

 ×  ×  ×

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 福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。2016年3月まで鯖江市に「ゆるい移住」していた江戸しおりさんを中心に執筆中。

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