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敦賀気比、粘りの「DNA」継承 センバツ連覇へ福井県勢2校出場

(2016年2月6日午前6時50分)

拡大 素手の打撃練習で汗を流す選手たち=福井県敦賀市の敦賀気比高 素手の打撃練習で汗を流す選手たち=福井県敦賀市の敦賀気比高


 ただの1点ではなかった。「あのホームランがなかったら負けていた」(林中勇輝主将)。植村元紀が右翼席に突き刺したソロ本塁打は、センバツ切符を手繰り寄せる“値千金”の一発だった。

 北信越大会準決勝。六回を終わって3点のビハインド。勝てば甲子園出場に大きく近づく一戦。終盤の劣勢。それでもナインには「逆転できる」自信があった。

 七回。先頭植村が左打席へ。2球ボールが続いた。「甘い球が来る」。力みはなかった。思い通りのスイングで捉えた打球はスタンドへ一直線に飛び込んだ。この一発で目を覚ましたかのように八回に打線が爆発。6安打の集中打で5得点。鮮やかな逆転劇で佐久長聖(長野)を破った。

 「突破口を開いた」と東哲平監督は植村を秋の立役者に挙げる。その植村が「甘い球は何球もない。1球で仕留めるために常に試合を想定して練習している」と言うように“1球への集中”は今年も健在。終盤に畳み掛ける攻撃力は大きな武器になっていた。

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 新チームは粘り強さも目を引く。点を奪われてもすぐに取り返し、徐々に主導権を握る―。明治神宮大会で勝利した2試合はいずれも粘って逆転で制した。

 粘り強さの秘訣(ひけつ)。それは「先輩が残してくれたもの」(林中主将)。昨夏の県大会決勝、そして甲子園1回戦。ともに3点差をはね返して延長サヨナラ勝ちした激戦は「上の代ができたから僕たちもできる。そのイメージは全員持っている」(林中主将)と新チームにとって大きな財産になった。

 「僕たちは勝手に『逆転の気比』って言っているんですよ」。林中主将は遠慮気味に言うが、4季連続甲子園出場を決めたチームに“勝者のメンタリティー”は着実に継承されている。

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 「甲子園では一昨年、昨年のチームと比べられる。俺たちも強いんだというところをみせたい」(山下直樹)。握力強化のために今冬から取り入れた「素手」の振り込みで選手の手は毎日ぼろぼろ。それでも全球フルスイングのナインは、大舞台で先輩に負けない快音をきっと響かせてくれるだろう。

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