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本屋大賞控え県内書店員思い語る 来月12日、宮下奈都さん作候補

(2016年3月2日午後5時05分)

拡大 本屋大賞のノミネート作のコーナーが設けられている書店店頭=福井市種池2丁目のじっぷじっぷ種池店 本屋大賞のノミネート作のコーナーが設けられている書店店頭=福井市種池2丁目のじっぷじっぷ種池店


 書店員が売りたい本を選ぶ第13回本屋大賞の2次投票が2月末で締め切られ、4月12日の発表を待つばかりとなった。今回は、福井市在住の宮下奈都(なつ)さんの小説「羊と鋼(はがね)の森」がノミネート作10作品に入った。1月19日発表の直木賞受賞は逃したものの、昨年は紀伊國屋書店スタッフが推奨する「キノベス!2016」で1位に輝くなど、全国の書店員から高い評価を受ける同作。福井県内書店員の同大賞への思いを聞いた。

 本屋大賞は、全国の書店員が「一番売りたい本」を投票で選ぶ賞として2004年に始まった。

 第1回大賞の「博士の愛した数式」(小川洋子著)は受賞後、大ベストセラーとなった。以後「海賊とよばれた男」(百田尚樹著)、「村上海賊の娘」(和田竜著)など軒並みヒット作となった。

 新刊書店の店員ならアルバイト、パートでもインターネットで投票できる。2次は、1次で絞られた10作品全てについてリポートしなければならず、投票のハードルは決して低くない。
 今回、2次投票に参加した安部書店エルパ店(福井市)の岩佐美香店長(35)は「お薦めする本に責任を持ちたいから投票は最後まで悩んだ」と話す。個人的好みもあり、一度読んで離れてしまう作家もいる中で「いい本との出合いがあった」と笑顔を見せる。

 勝木書店本店(同)の樋口麻衣さん(33)も「読んでもらいたい本を埋もれさせたくない。書店員が待ちの姿勢ではだめ」と投票への思いを語る。
 宮下奈都さんは第9回で「誰かが足りない」が7位に選ばれており、2度目のノミネートとなった。

 「書店は、お客さんの顔を思い浮かべながら本を発注する。読者に一番近いところにいる」と、自己採点に胸を張るのは県書店商業組合副理事長で福井市の書店「じっぷじっぷ」の清水祥三社長(67)。その上で「羊の―」は「大きな事件が起こるわけではないが、心の奥に響いてくるテンポとリズムがある。幅広い層の人に読んでもらいたい作品」と高く評価する。

 宮下作品の特設コーナーがあるスーパーカボスプラスゲオ鯖江店の峯森和代さん(39)は、ノミネート作について「読むと自分も頑張ろうと思える一冊。主人公を導いていく登場人物の存在も魅力的」とぞっこんの様子。「さらに多くの人に作品を手にとってもらうきっかけに」と、大賞獲得に期待を寄せている。

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