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女子高生がきれいに割れる箸開発 工夫ポイントは直径5ミリの穴

(2016年2月28日午後5時10分)

拡大 準グランプリを受賞した川端さん(右)と会場賞の重永さん=福井市内 準グランプリを受賞した川端さん(右)と会場賞の重永さん=福井市内


 若者ならではの新商品のアイデアを競う「福井発!ビジネスプランコンテスト」が福井市で開かれ、科学技術高の女子生徒2人が上位入賞を果たした。12回目を迎えたコンテストで高校生の入賞は初の快挙だ。いずれも福井県内の資源や技術を生かした製品で、2人は「福井のイメージ向上や地場産業の活性化につながれば」と喜んでいる。

 コンテストは、新事業創出や学生の起業マインド育成を目的に、県内の大学や福井商工会議所、福井市でつくる実行委が開いている。

 準グランプリを受賞した川端明日香さん(3年)の「美箸(びばし)」は、きれいに割れるように工夫した割り箸だ。箸の上端から1.5センチの場所に、直径5ミリの穴を開けたシンプルなデザイン。「割り箸がきれいに割れない」という母親のひと言に着想を得たという。

 県産スギの間伐材を活用しており、今月開かれた最終選考会で川端さんは「県内の間伐材の利用率は4割で多くは山に放置されたまま。資源の有効利用、森林の健全な育成につなげたい」とアピールした。箸袋は越前和紙製で折り畳むと箸置きになる。

 6膳セットで500円を想定。将来的には、ハンドメード品を販売するアプリなどで販売していきたいという。川端さんは「(18年の)福井国体の時には店舗やイベントで活用してもらえるといいな。『福井=美箸』のイメージが広がり、自然あふれる豊かな場所と知ってもらいたい」と笑顔を見せる。

 「会場賞」を受賞した重永悠里さん(3年)が提案した商品は、しおり付きブックカバー「マークアップ」。本を閉じると、切れ込みを入れたカバーの中央が自動的に本に挟まり、しおりになる仕掛けだ。電車の中などで素早く、しおりを挟めるのが利点だ。

 織ネーム製造の柳澤ウーベンラベル(坂井市)が細幅織物「越前織」の新たな用途展開を目指し、同校に協力を依頼。織物に樹脂コーティングを施すことで張りが増し、へたりにくいのが特徴だ。重永さんは「福井の繊維技術の高さをあらためて知ることができた。越前織は織ネームだけでないとPRできれば」と話す。

 戦国武将の家紋入りや猫のデザインをそろえ、価格は900円を想定。丸岡ファインテックス協同組合(坂井市)などのホームページでの販売を検討している。

 2人が在籍するテキスタイルデザイン科の大正公丹子教諭(46)は「ものづくりだけでなく、価格設定やデザインによる付加価値、販売など商品流通の『川下』まで考える良い機会になった。若者の感性を生かすには行政や企業のバックアップが必要で、そのためにも今回の商品化が軌道に乗れば」と期待を寄せている。

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