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新種イグアノドン類化石、学名発表 タイで発見、福井県立大が共同調査

(2016年1月15日午後5時45分)

拡大 新種のイグアノドン類と認められた恐竜の頭部化石と復元模型(奥)=15日、福井県永平寺町の福井県立大福井キャンパス 新種のイグアノドン類と認められた恐竜の頭部化石と復元模型(奥)=15日、福井県永平寺町の福井県立大福井キャンパス


拡大 「シリントーナ・コラーテンシス」の頭部の復元図(大西陽子さん作画、福井県立大恐竜学研究所提供) 「シリントーナ・コラーテンシス」の頭部の復元図(大西陽子さん作画、福井県立大恐竜学研究所提供)


拡大 復元された「シリントーナ・コラーテンシス」の全身骨格(福井県立大恐竜学研究所提供) 復元された「シリントーナ・コラーテンシス」の全身骨格(福井県立大恐竜学研究所提供)


 福井県立大恐竜学研究所(福井県永平寺町)は15日、タイ東北部の白亜紀前期(約1億4500万年前〜約1億年前)の地層から見つかった草食恐竜イグアノドン類の化石が新属新種と公式に認められ、学名をタイの王女にちなんだ「シリントーナ・コラーテンシス」と付けたと発表した。

 福井県立恐竜博物館(同県勝山市)は2007年から、タイの研究所と共同で調査。県立大恐竜学研究所の柴田正輝講師(同博物館研究員)、東洋一特任教授(同博物館特別館長)がタイ、中国の研究者とともに執筆した論文が昨年12月、米国のオンライン科学誌「プロスワン」に掲載された。学名は、古生物分野に関心の高いタイのシリントーン王女と、発掘現場がある地域の通称「コラート」に由来している。

 論文では、06〜12年に見つかった頭部の化石19点を取り上げた。「脳函(のうかん)」と呼ばれる脳を取り囲む骨の頭頂部の突起が、他のイグアノドン類に比べて前方に伸びているのが大きな特徴。上下のあごの骨も、同じ地層から出土した2種類のイグアノドン類と形が異なり、同類の中でも比較的進化した「ハドロサウルス上科」というグループに入ることが分かった。

 保存状態のいい頭部のほか、同一個体ではないが、ほぼ全身の骨格が見つかっており、全長は約6メートルと推定。白亜紀前期のイグアノドン類を含む鳥脚類は東南アジアでの報告例が少なく、今回の研究で初めて全身の様子や分類学的な位置が明らかになった。

 勝山市北谷町の手取層群では同じハドロサウルス上科の「コシサウルス」が発見されており、柴田講師は「ハドロサウルス上科が同時期にアジア全域で繁栄していたことを示す証拠。イグアノドン類からハドロサウルス類への進化の過程を知る手がかりになる」と話している。

 30日から県立恐竜博物館で化石の実物や複製、復元した全身骨格を展示する。

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